向かうところ敵だらけ… 故・野村沙知代さんの「経歴詐称」「脱税」「若返り整形」

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克也氏はなぜ添い遂げたのか

 その後、テレビからはほとんど消えたが、

「05年、サッチーが73歳のときに、彼女の“20歳若返り美容整形手術”をやり、記者会見もしました」

 と、高須クリニックの高須克弥院長。

「少し前に僕は、若返り美容計画を発表していて、彼女が“私もやりたいわよ”と言ったんです。その後は、僕にとっては、“20歳〜”を大々的にやった患者さんだし、個人的な趣味で診続けたいこともあって、診療はほとんど無料でした」

 それにしても、夫の野村克也氏(82)はどうして、これほどの猛女と添い遂げたのか。野村夫妻と交流があった元フジテレビアナウンサーで僧侶の結城思聞氏は、

「ノムさんは常々“サッチーがいないと僕のような人間はダメなんだ”と話されていましたからね」

 と言うが、宇都木氏は、

「監督は野球バカですから、野球以外は全部サッチーに任せるというのが良かったんでしょうね。野村監督が旦那じゃなかったら、サッチーはきっとひどい人生を送っていたと思いますよ」

 高須院長は、亡くなる2日前に野村夫妻と、都内のホテルで会っている。

「車までお見送りしたんですが、むしろサッチーよりもノムさんのほうが足腰が悪そうだったんです」

 訃報を受けて結城氏が克也氏に電話をすると、

「憔悴しきった声で、“お昼ご飯を一緒に食べていたら突然……”と」

 周囲に構わず、いや、周囲を巻き込んで我を通した猛女らしく、死に方まで自分本位だった。合掌。

週刊新潮 2017年12月21日号掲載

特集「『略奪婚』に骨肉の争い! 死してなお恐ろし『サッチー』猛女伝説」より

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