向かうところ敵だらけ… 故・野村沙知代さんの「経歴詐称」「脱税」「若返り整形」
「サッチー」猛女伝説(下)
今年12月8日に亡くなった、サッチーこと野村沙知代氏さん(享年85)。彼女が残した“死してなお恐ろし”の猛女伝説である。
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サッチーといえば、99年のミッチーこと浅香光代(89)との騒動に触れないわけにはいかない。浅香は今、
「今さら話を蒸し返して、根性が悪いと言われるのは嫌だから。でも人間は良いところが一つあれば十分だと思うんですよ。サッチーは周りに“浅香光代ほど良い女優はいないよ”って言ってくれた。この一言があるから、私はいろんなことがあっても忘れてね。半年くらい前、新幹線のホームであたしに手を振ってる人がいるというんで見ると彼女で、私も手を振り返して。最後に神様が会わせてくれたんだと思いましたよ」
と話し、恨みが消えているかのようだが、4年前には本誌(「週刊新潮」)にこう話していた。
「“芸者の役で出たい”というので、銀座博品館劇場の舞台に出てもらおうと思ったら、 まず稽古に来ない。来ても数時間遅刻して煙草をプカプカ。着物を誂えてあげたら、もらっていないと言う。でも、染物屋はサッチーが受け取ったと言う。私の指輪を“貸して”と言うから貸したら返ってこなくて、“そんなのもらってない”と言うのに、その指輪をしてテレビに出てました。本番中も、サッチーが出てこなかったら舞台袖で煙草を吸っていて、“今、行くわよ”なんて声が舞台に聞こえて驚いちゃった」
それでもギャラは要求し、裏方への祝儀は拒むサッチーへの鬱憤を、浅香がラジオで喋ったことから、“口撃”の応酬となったのだ。
「亡くなった人のことは少し誉めてあげるべきなんでしょうが、サッチーについては一つも良いところがなかったですね。僕は浅香さんと一緒にラジオをやってましたけど、“とんでもない女だ”と怒っていました。向かうところ敵だらけです。これだけ敵が多いと、いつかだれかに刺されてしまうのは当たり前の話でね」
とは、芸能評論家の宇都木員夫(かずお)氏の回想。デヴィ夫人もこう話す。
「いい思い出は一つもありませんわ。私は浅香さんと彼女の争いに巻き込まれる格好で、浅香さんから“下駄を預けるから”と言われてましたけど、随分嫌な目に遭いました。彼女に迷惑をかけられた方は山のようにいらして、私のところにも随分相談にいらしたのよ。家に置いていた壺を“番組の収録に使いたいから貸して”と言うから貸して、返してほしいと言うと“え、くれたんじゃないの?”とか、そういうお話ばかりなの。亡くなった人に対して心苦しいですが、被害者の代弁をしたい気持ちです」
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