宮司殺害事件の「富岡八幡宮」元日の初詣客、最終的には「ガラガラ」の現実

国内 社会

  • ブックマーク

混んでいたのは深川不動尊という現実

 最初は安堵の声が漏れたようだ。「富岡八幡宮、初詣に100メートル行列 日付変わった瞬間に歓声も」(サンスポ電子版・1月1日午前4時2分)は、

《午前0時直前にドッと参拝客が詰めかけ、本殿まで約100メートルの行列が。日付が変わった瞬間には歓声も沸き、地元関係者は「普段とそんなに変わらない」とホッとした表情》

と報じた。しかし、テレビ朝日が午前11時47分に自社サイトにアップした「紅富士も空からの初日の出も 各地で年越し」のニュースは、午前10時ごろに境内が閑散とした様子を動画で伝えた。

 そして弊誌記者は午後1時ごろ、最寄り駅の東京メトロ東西線・門前仲町駅に到着。意外にも改札から出口に続く地下道は相当な混雑だ。記者が「サンスポが正解で、テレ朝は誤報だったか?」と考えていると、多くの人は出口を右折する。左折すれば富岡八幡宮だが、右折した先にあるのは深川不動尊だ。

 記者も人波の後をついていこうとするが、深川不動尊の参拝客で地下鉄出口周辺は大混雑。誘導担当の係員が大声で整列を呼びかける姿を尻目に、記者は雑踏の中で逆に左折、富岡八幡宮に踵を返すと、次第に人が少なくなっていくのが分かる。

次ページ:茂永・真理子両容疑者が“平穏”を得る日

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。