宮司殺害事件の「富岡八幡宮」元日の初詣客、最終的には「ガラガラ」の現実
お祓いも効果なし?
2018年の幕が開く中、これほどマスコミの注目を集めた“宗教施設”はなかっただろう。もちろん、富岡八幡宮(東京都江東区)の話だ。
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元宮司の富岡茂永容疑者(56)と妻・真里子容疑者(49)が、宮司で姉の富岡長子さん(58)らを八幡宮周辺で襲撃。日本刀などで長子さんを殺害し、男性運転手(33)に重傷を負わせた。その上で容疑者夫婦は自害して果てたという、あまりにもおぞましい犯行だった。
更に茂永容疑者の遺書が多くの関係者に送られていたことが判明する。文中では数点の要求を列挙し、それが叶わなかった場合は、
《死後に於いてもこの世(富岡八幡宮)に残り、怨霊となり、神輿総代会の幹事総代とその子孫達を永遠に祟り続けます》
と書かれていたのだから、どうしても報道の関心は「2018年の初詣客は多いのか少ないのか」に向かってしまう。
多くの人に覚えがあるだろうが、世間のあちこちでは「祟りなんて言われたら、初詣なんて行くはずがない」、「いや、野次馬根性は馬鹿にできない。それに『縁切り寺』ならぬ、『縁切り神社』として注目を集めるかもしれない」と活発な議論も行われたようだ。
マスコミも「富岡八幡宮、宮司殺害事件の“残響”色濃く…望めぬ初詣客に地元商店街悲鳴」(サンスポ電子版・17年12月31日)といった報道を行う。当然ながら(?)初詣客の減少を懸念して、富岡八幡宮側も万全の対策を講じてきた。「宮司殺害…富岡八幡宮でお祓い『清祓式』」(日テレNEWS24電子版・同28日)のニュースが全てを物語っている。
そして遂に、2018年の元日を迎えた。東京都内は快晴。絵に書いたような日本晴れとなった地域も多く、絶好の初詣日和となった。
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