人気で「正月特番」テレ東「池の水ぜんぶ抜く」が宮内庁に拒否された“幻の企画”
士気の高さが裏目に出る場合も……
テレビ東京の小孫茂社長は11月30日に開かれた定例社長会見で「初の3時間の特番ですが、池の水を抜くというコンセプトに返って、爽快感のある番組に仕上がっています」と3度の高視聴率獲得に自信をのぞかせた。
スタッフの“士気”も高いようだ。関係者が明かす。
「実は番組の原点の1つに、大阪の堺市にある仁徳天皇陵古墳の水を抜きたいという夢があったそうなんです(笑)。こういうネタを企画会議などで冗談にすることはよくありますが、スタッフは本当に宮内庁に協力を打診して、見事に玉砕したそうです(笑)。やっぱりスタッフが心の底から“池の水を抜く”という行為を面白がっている雰囲気が、番組に充実しているんだと思います」
残念ながら、スタッフの前のめりが“勇み足”になったこともある。テレビ東京は12月2日、この正月スペシャルたる第6弾で、箸墓古墳(奈良県桜井市)に隣接する池で行われる予定だったロケを中止したことを発表した。
やはり仁徳天皇陵古墳のリベンジという意味合いがあったのかもしれない。地元自治体は「あくまで清掃が主体であり、宝探しのような企画はやめてほしい」と依頼。だが番組の予告編で古墳に「卑弥呼が眠る」と紹介するなど、歴史的発見にスタンスを置いた告知も実施してしまう。
さすがに大きな反響があったが、同時に批判の声も自治体などに寄せられたこともあり、最終的にはロケの中止を発表。謝罪も行った。
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