青森県はなぜ早死にするのか カップ麺売り場は野菜の4倍、「野菜は食べてる」けど漬物

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冬の外湯めぐりも危険

 太く短く、という青森県民の言葉をずいぶん聞かされた。ただ、青森県民は温泉は大好きで、そこかしこに湧く外湯を毎晩のように訪れる人が多かったが、

「お湯につかったあとの温度差には要注意で、冬は急激な温度変化によって血管が収縮、血圧が上がり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります」(同)

 なにやら八方塞がりの様相だが、さる栄養士は、

「脳梗塞や脳内出血でバタッと倒れることを津軽弁で“あたる”といいます。あたる確率を下げるには、適度に身体を動かし、カップラーメンを減らしてトマトやおひたしを食べ、醤油をかけなくていい食べものは、なるべくかけない」

 とアドバイス。

 青森県の三村申吾知事は、“記録”を残念がりつつも、

「寿命は着実に延び、男性の延び幅は全国3位と明るい兆しも見えています。県は健康長寿プロジェクトに重点を置き、だしの活用で減塩を図る“だし活”、あと100グラムの野菜摂取、あと1000歩運動の呼びかけなど、私自ら先頭に立っています。企業と連携した従業員の健康づくりも進め、健康で長生きな青森県の実現をめざしています」

 と話すが、リスクを負って、われわれが避けるべき見本を提供してくれる青森県民に、まずは感謝!

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週刊新潮 2017年12月28日号掲載

特集「平均寿命最短で堂々のV9! 病に倒れる生き方の見本!! 『青森県』はなぜ早死にするのか」より

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