詐欺容疑で逮捕「スパコン社長」事業に公金100億円 融資の背景に疑問の声

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説明会は締切4日前

 確かに政府は、昨年度第2次補正予算のなかで「21世紀型のインフラ整備」と称し、総額1兆4056億円を使うことを決めている。

 このうちJSTに割り振られたのが120億円であり、それを“緊急募集”したとJSTは説明しているわけだが、この募集期間はたった14日間しかなかった。

「公募説明会には50名近くの参加があった通り、広く周知を行なった上で……」

 とJSTは続けるが、

「説明会が開かれたのは締切の僅か4日前。土日を挟むから正味2日しかない。そういうスケジュールを組むこと自体、ちょっと変ですね」

 こう半畳を入れるのはJSTの関係者である。

「緊急募集の要項は152ページあり、かねてより準備をしていなければ、あるいは、緊急募集が行なわれることを前もって知らなければ対応するのは難しい。それを乗り越えてどこが応募できるのか、誰のための募集だったのか、改めて考えるべきでしょう」

 結果は齊藤社長がトップを務める会社ともう1社の2社のみが応募し、共に融資が決定(もう1社は上限2億円)。事業が成功すれば全額返済、失敗すれば支出額の10%だけの返済でよい。こんな好条件のうえ、いずれも無利子というから驚くほかあるまい。

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