松居一代「独占インタビュー」――「私が家庭裁判所に電車で行った理由」

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ボランティア活動をしようと、福岡に向かう

――7月に『YouTube』に動画を投稿してから、8月下旬にご自宅に戻られるまで、どのような生活を送っていたのですか。

松居 39年の芸能生活を投げ打つ覚悟で、YouTubeの投稿を初めて行ったのは7月5日午前0時10分。第2回目の投稿は同日の午前4時過ぎです。その後は都内のホテルを転々としながら、連日Twitter、YouTube、ブログをアップし続けました。

 テレビには私が語らせていただける場所はありませんでした。私が真実を語れる場所は、SNSしか残されていなかったのです。だから、命がけでSNSに投稿していたんです。

 報道も過熱するばかりで、YouTubeの再生回数も驚異的な数字でした。一躍、私はトップユーチューバーの仲間入りを果たしました。そんな最中ですから、テレビを見る時間など私にはありません。

 7月下旬のことです。はじめて7月5日から6日にかけて福岡県と大分県に豪雨が発生して、大きな被害が出ていることを知ったのです。昨年の熊本地震の時にも、私は東京から軽トラに乗って現地に向かい、数日間ボランティア活動を行いました。

 今回の福岡、大分での災害は、私の「松居劇場」のために、ワイドショーなどで放送時間を独占してしまい、災害報道が少なくなっていることを知ったのです。

 何が何でも現地に駆けつけて、微力ですが私のできるボランティア活動をさせていただくべきだと思ったのです。都内を逃げ回って、かなり疲れてはいたのですが、愛車のフィアットのハンドルを握って、福岡県朝倉市を目指しました。

 片道1400キロの道のりを一人で運転して、福岡県朝倉市役所に到着したのは、8月1日。一部のマスコミが福岡まで私を追いかけてきたのには驚きました。

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