元厚労次官の村木厚子さんが絶句 「松橋事件」再審請求で“問題検事”が復活していた!

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正義ではなく、検察のため

 その捜査で、直接、村木さんを取り調べたのが國井検事なのである。國井検事は、当時まだ若手ではあったが、フロッピーの改ざんは知らされていた。村木さんが振り返る。

「あの時もそうでした……『証拠のフロッピーは見つからなかった』とおっしゃっていた人ですからね。正義のためではく、検察のためなら何でもやる人なのでしょう。その人と闘っている方は悔しいだろうと思います。松橋事件の息子さんもお父さんを支えて、辛抱して闘ってもらいたいです。それにしても、國井検事は処分も受けたと聞きますが、検察はああいう人を、また現場に戻すんですね」

「郵便割引不正事件」後、國井検事は減給1カ月(100分の10)、さらに戒告と2度の処分を受け、検察官適格審査会にもかけられるが罷免は免れた。10年11月には捜査現場から外され法務省法務総合研究所国際協力部の教官となりミャンマーへ。昨年5月より福岡地検の検事に復帰し、福岡高検の検事となっていたのだ。前出の齊藤弁護士は、

「高検だからもうちょっとマシな人を出してくるかと思ったんだけどね。モタモタしているし、キレ者という感じもしない。國井検事は意見書も出すと言っていたのに出してこない、これなら大丈夫だなと思ったほどです。自分でも検察の主張が滅茶苦茶で無理筋であることくらいは分かっているはずですよ。でも、上には逆らえないんでしょうね。國井弁護士の即時抗告は棄却されましたが、上に逆らわず仕事をして、東京地検に栄転ということでしょうか。しかし、今度は特別抗告です。こちらとしては、宮田さんが存命のうちに無罪を勝ち取りたいのですが……」

 官報によると、國井検事は9月1日付で東京地検への配置換が記されている。東京地検と言えば、大阪、名古屋と並び特別捜査部もある、いわば検察の花形。そこへ問題検事が異動となれば、村木さんが怒るのも当然か。

週刊新潮WEB取材班

2017年12月27日掲載

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