沈黙の貴乃花がタニマチに明かした「本当のワルは白鵬」「私は完全にハメられた」

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 元横綱日馬富士による貴ノ岩への暴行事件が発覚して以降、貴乃花親方(45)は沈黙を守り続けている。それゆえ、胸中を窺い知ることはできないが、実は、限られた味方には偽らざる心情を吐露していた。〈白鵬(32)が共謀〉――。そんな苛烈な言葉も混じる貴乃花親方の肉声とは、どのようなものだったのか。

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 頑なに口を閉ざしたままの貴乃花親方は、孤立無援の状態。とはいえ、長年支援を受けてきた何人かのタニマチには、相談を持ちかけている。

 そのうちの1人に聞くと、

「報じられている通り、捜査の目途がつくまで、貴乃花親方は相撲協会による貴ノ岩の聴取には応じないことを決めていました。11月30日に開かれた理事会で、その理由を説明しようとした。ところが、八角理事長の傍に常に付き添っているスポーツ報知出身の広岡勲という理事補佐に言葉を遮られ、何も聞き入れてもらえなかったと肩を落としていました」

 そもそも、相撲協会との決定的な対立は、貴ノ岩の被害届を鳥取県警に提出しながら、相撲協会には報告さえしなかったことから始まったとされている。

 それについて、貴乃花親方は、そのタニマチに次のように告白したという。

〈貴ノ岩の様子がおかしかったので、問い質したところ、事件の真相を知りました。そこで、加害者である日馬富士の師匠、伊勢ヶ濱親方に連絡した。でも、どのように対処したらいいのか判断がつかないと。最終的には、伊勢ヶ濱親方から協会に報告するということになりました〉

 つまり、伊勢ヶ濱親方が協会に対応するものと認識し、最初から無視するつもりではなかったというのである。

〈実際に、伊勢ヶ濱親方が協会に報告したかどうかは定かではありません。ただ、他の理事の言動から、伊勢ヶ濱親方が協会に報告したものの、出来るだけ大事(おおごと)にしないよう指示されたのではないかと察しました。私は完全にハメられたと感じています〉

 あらためて、これまでの経緯を整理しておくと、モンゴル力士らの懇親会が行われたのは10月25日夜から翌26日の未明にかけてのこと。

 二次会の場となった鳥取市内の高級ラウンジで、貴ノ岩の態度に激高した日馬富士が拳や平手ばかりか、カラオケのリモコンまで使って数十発殴りつけた。その3日後の29日、医療用ホチキス9針で頭部の傷を塞いだ貴ノ岩を伴い、貴乃花親方は鳥取県警を訪れている。

〈貴ノ岩の傷口を見せたところ、すぐに被害届を出すことになりました。警察官は、頭の傷の状態がかなりひどいものであると、理解したようでした〉

 さらに、犯行現場の状況に関しては、

〈白鵬はその場にいて、日馬富士が貴ノ岩を殴り続けるのを見ても、一切、止めようとしていない。本当のワルは白鵬だと言っていいくらいです。日馬富士との共謀を疑われても仕方ありません。警察は、その辺りも視野に捜査をすると言っていました〉

 暴行事件の首謀者は白鵬ではないかと主張しているのだ。

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