平均寿命世界一! 「香港人」の運動習慣 急勾配を上る80歳、スクワット100回超の74歳…

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現地レポート「香港」で見つけた長寿世界への扉(上)

 男女ともに2年連続で「平均寿命世界一」の座にある香港。日本のライバルである彼の地の長寿を支える運動習慣、さらには心の健康にも目を向け、現地から珍道中レポートをお届けする。

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 2016年の最新統計で、香港男性の平均寿命は81・32歳、女性87・34歳。対して日本は、男女とも過去最高を記録しながら、2位に甘んじているのが現状だ。

 こうした長寿は、食と身体、そして心の健康という3つの要素が満たされてこそ現実のものとなる。

 お茶の水健康長寿クリニックの白澤卓二院長が言う。

「高齢期にQOL(生活の質)を保つのに大事なのは骨粗鬆症と認知症の予防。それには日頃からしっかり体を動かすことが不可欠です。具体的に、骨粗鬆症の予防には1日6000歩が目安とされています」

 米スタンフォード大が世界111カ国・地域の70万人以上を対象に調査した研究によれば、香港人の歩数は6880歩で世界一。ちなみに日本は6010歩で4位だったという。

「健康な人でも1日中じっとしていると、下肢の筋力が1週間で20%、2週間で40%、3週目には60%も低下するというデータがあります。実際、東京都老人総合研究所の調査では『64歳以上の在宅高齢者の10人に1人が閉じこもり状態。2年間追跡すると、よく出歩く人の4倍も死亡率が高かった』という結果も出ている。私も常々患者さんに『階段と坂は“寝たきり予防ジム”と思いましょう』と呼びかけています」(同)

 では、香港で実践されている健康法の数々をご紹介していこう──。

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