東京駅・丸の内広場で馬車列が復活 第1号は「ゾマホン母国」大使

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 東京駅、丸の内側は長らく工事が続いていたが、このほどリニューアルがなった。完成した“丸の内駅前広場”はなかなかの景観。

 工事を請け負った施工会社の関係者が言う。

「この辺りは地盤が弱く、工事は決して甘くなかった。これで駅前の使い勝手も良くなるでしょう」

 使い勝手が良くなったのは、勤め人だけではない。

 12月11日、10年ぶりに東京駅前からの“正式ルート”再開となった“宮中セレモニー”があった。宮内庁関係者の弁。

「新任大使が、皇居に天皇陛下を訪ねて挨拶を交わす『信任状捧呈式』です。工事のため、東京駅から出る馬車の出発地点が移されていましたが、元に戻りました。最初に正式ルートで皇居へ向かったのが新任のベナン大使です」

 慶賀すべき再開第1号に当たったベナン大使。そのベナンとはどこにある、どんな国家なのか?

 経済産業省職員が言う。

「ベナンは、西アフリカにある南北に長い共和制国家です。面積は約11万3000平方キロで日本の3分の1。人口1087万人。主要産業は農業。首都のポルトノボはギニア湾岸の港湾都市。46部族からなり、言語はフランス語。長くフランスの植民地で1960年に独立。日本との関係は交易を中心に良好です」

 目下、経済成長率は4%で失業率は1%、GDPは約86億米ドルというから、なかなかの優等生。日本には74人のベナン人が滞在中とのこと。その中に2012年から16年まで大使を務めた、タレントのゾマホンさん(53)がいる。現在は“親善大使”の肩書を持つゾマホンさん、大の親日家で“故国と日本の架け橋になりたい”と“人生甘くない”が口癖の苦労人。故郷では立志伝中の人物だ。今回の栄えある“第1号”成就も彼の“熱い思い”のお蔭かも、ね。

週刊新潮 2017年12月21日号掲載

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