拳法からボクシング世界王者に “シンデレラボーイ”尾川堅一

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 これは“シンデレラボクサー”の物語である。

 主人公は、尾川堅一(29)。

 元々、日本拳法の使い手である彼は、明治大では拳法部主将だった。ボクサーになるべく帝拳ジムの門を叩いたのは大学卒業後だ。

「ロンドン五輪金メダリストからWBA世界ミドル級王者になった村田諒太(31)など、今のボクシング界はアマで活躍したエリートをいかにプロで開花させるかという勝負になっています」

 とボクシングライターが解説する。

「その点、尾川は名刺代わりのアマタイトルを持っておらず、ジムにとっては売り込みにくい選手でした」
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