「麻生太郎」は紛失して3万円で購入 知られざる「議員バッジ」ゆるゆるな取扱い
バッジを忘れて止められた首相
同じ国会議員のバッジでも、衆院と参院ではちょっとした違いがあるという。
「大きさは直径2センチほど、菊の花の金の紋章がある点は同じですが、衆院は赤紫のビロードに紋章がついているの対し、参院は紺色。見た目には分からないですが、素材も違うらしく、衆院は真鍮に金メッキで、参院は銀の地金に金を張った作り。参院の方がちょっと高級らしいです。それと衆院は、裏側に当選した第○回総選挙の回数がありますが、参院にはありません」(政治部記者)
バッジは、国会議員の身分証明書。国会の出入りのためには着用することになっている。記憶に新しいところでは、2016年に稲田朋美防衛相(当時)がバッジを忘れて答弁に立ち、“ヒゲの隊長”こと佐藤正久議員から注意を受けていた。
「バッジの着け忘れは結構あって、小泉純一郎元首相も何度か忘れていました。同じくバッジなしで本会議場に入ろうとした故・福田赳夫首相が衛視に止められたエピソードは有名です。国会議員がバッジを着けている国は珍しいそうで、過去には権威アピールにつながると“バッジ廃止論”が浮上しています。国会内での着用が義務付けられているだけなので、外で飲むときは外してしまうセンセイが多い印象ですね」(同)
と聞いているとなんだか大したモノではない気もしてくるが、それでも麻生氏のようにバッジをなくしたというのはさすがにまずいのではないだろうか……。改めて紹介するまでもないが、麻生氏は衆院議員。衆議院広報課に聞いてみた。
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