さっそくブレる立憲・枝野代表 憲法改正私案を撤回

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“ブレない、流されない”先の衆院選でそう訴え続けた枝野幸男・立憲民主党代表(53)が、さっそくブレた。

 自身がかつて発表していた憲法改正私案を、今月2日になって、撤回すると言いだしたのだ。

 立民関係者の話。

「枝野さんの私案は、民主党時代の2013年9月、月刊『文藝春秋』に寄稿するという形で発表されました」

 その内容はというと、

「9条を改正し、集団的自衛権の限定的な行使を認めるという、かなり踏み込んだ案で、党内外で物議を醸しましたね」(同)

 ところが、

「憲法改正を悲願としている安倍政権との対立色を強めるため、改憲の議論そのものがトーンダウンしていきました」(同)

 さらに、

「民進党になってからはますます党内での意見統一が難しくなり、明確な改正案は出せずじまいのまま、党は衆院選を前に分裂。当然枝野案も、放置されたままだったのです」(同)

 今回の撤回について枝野氏は、“安保関連法の成立で、私案を出した当時と前提が違うから”としているが、

「あくまでタテマエに過ぎませんよ」

 とは、野党担当デスク。

「先の選挙で枝野さんは、“9条改正なんてもってのほか”というリベラル層からの熱烈な支持を取り付けたため、今更彼らを裏切るわけにはいかず、自民寄りの私案を捨てざるを得なくなったというだけでしょう」

 年明けから始まる通常国会では、憲法改正についての議論が本格化するが、

「党として、対案を出すのか、議論に参加しないのか、話がまとまっておらず、“枝野さんが何をしたいのかわからない”という声が党内で上がっていますよ」(同)

 ブレブレエダノン、正念場――。 

週刊新潮 2017年12月21日号掲載

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