事件でどうなる?富岡八幡宮の初詣事情 地元住民は「もちろん行きますよ」
「週刊新潮」にも届けられた遺書には、〈私は死後に於いてもこの世(富岡八幡宮)に残り、怨霊となり、(中略)永遠に祟り続けます〉と綴られている。果たして予告通り犯人は神社の敷地で自害したのである。その「怨念」がこもる場所に、初詣に行く人はいるのだろうか。
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「事件があってから八幡様の参拝客は3分の1に減ってしまいました。この調子だと初詣の参拝客も同じように減るんじゃないか。だって縁起が悪いじゃないですか。敷地で3人の遺体が転がって血も流れている。しかも、それが宮司と元宮司にその女房っていうんだから、参拝なんてあり得ない話でしょう」
参道で土産物店を開く店主も嘆くように、富岡八幡宮の周辺は今も重苦しい空気に包まれている。元宮司の富岡茂永容疑者(56)が、妻・真里子容疑者(49)とともに姉の富岡長子さん(58)=宮司=らを襲った事件は、地元に凄まじい衝撃を与えたのだ。
心配なのは参拝客の減少だけではない。富岡八幡宮では、氏子も参加する大きなイベントが目白押しである。
「年が明けて1月7日には、江戸町火消による刺叉(さすまた)乗りがあります。よくテレビで神社の梯子乗りが紹介されますが、富岡八幡宮は刺叉が有名なのです。しかし、当日は喪も明けていない。これで、目出度い儀式ができるのでしょうか」(江戸町火消・千組の関係者)
もちろん、8月には江戸三大祭りとして知られる「深川八幡祭り」も控えている。
「この辺では、お祭りのたびに氏子さんが寄付をするのですが、少なくても50万円、多い人だと200万円出す人もいる。しかし、事件が起きてしまっては、“富岡八幡の氏子です”って言うだけで恥ずかしい。寄付も減るって話だよ」(前出の土産物店の店主)
かように門前町まで巻き込んでしまった女性宮司殺害事件。境内は血に染まったが、それでもなお「事件と八幡様は関係ない。これまで通り拝ませてもらいます」という声も上がる。
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