実は“読書家”東野幸治は「週刊誌愛」が高じて「週刊新潮」に連載開始

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原点は「FF戦争」

――週刊誌を読むようになったきっかけは?

東野幸治氏(以下、東野) 高校生の時ですね。学校が山の上にあって、駅を降りてバスに乗るんですけど、混雑していると面倒くさいんですよ。それで空いているバスに乗るため、喫茶店で待つようになったんです。そこに週刊誌が置いてあったんですね。

――お生まれは1967年、80年代前半の頃です。

東野 印象に残っているのは写真週刊誌です。バスを待つ短い時間で、ぱーっと読めるのがよかったんですよ。「FOCUS」(新潮社)とか「FRIDAY」(講談社)が全盛期の頃で、「FF戦争」と呼ばれていました。何より、写真を撮られた方々が、今とは違う濃さを持っていたと思うんです。あんなにパンチのある写真は、もう見られないのかもしれません。

――記憶に残っている記事は?

東野 正直、「FRIDAY」のほうが記憶に残っていて、萩原健一さん(67)が記者やカメラマンの方を暴行した時とか、中森明菜さん(52)のご両親がマスコミの前で暴れられたこととか、「めちゃくちゃ面白いな、これ」と驚きながら読んでいましたね。もう本当に他人事で、当事者の方々からすると、たまったものではなかったんでしょうけれど。

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