英ヘンリー王子と婚約の米女優 離婚歴のハードルを越えた“決定打”

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 交際期間約1年半で、11月27日に婚約を発表した英ヘンリー王子(33)と米女優メーガン・マークル(36)。この慶事に英マスコミも祝福ムード一色だが、これまで2人の交際に反対する声がなかったわけではない。

「女優であること、英国国教会の信徒でないこと。離婚歴があって、白人の父とアフリカ系黒人の母とのハーフであることなど、これまでの王室なら絶対に認められない点ばかりですからね」(在英ジャーナリスト)

 メーガンさんの出世作は、法律事務所の若者たちの姿を描いて人気の連続ドラマ「SUITS(スーツ)」。主人公の恋人役の彼女も注目され、現在第7シーズンまで制作。

 だが、婚約と同時に女優引退と英国国教会への改宗も発表。問題はあとの2つ。エリザベス女王の伯父エドワード8世は、英国国教会首長でもある国王には離婚歴のある女性との結婚が認められないため、米国人シンプソン夫人との「王冠を賭けた恋」で王位を捨てている。

「じつは、ヘンリー王子の王位継承権順位が下がったことが一番大きい。生誕時には父チャールズ、兄ウィリアムに続く第3位。しかし今は、兄の家に4歳のジョージ王子と2歳のシャーロット王女がいる。さらにキャサリン妃のお腹の中の第3子が来年4月に誕生すれば、もはや第6位です」(同)

 王位につく可能性が、現実的にはほぼないことが婚約の決定打だったのだ。

「今年は、母ダイアナの没後20年。マスコミへの露出も多かったヘンリー王子は、並行してメーガンとの交際も適度に見せ、周辺環境も整えていたのです。王子が主導している『傷病兵スポーツ大会(インビクタスゲーム)』が9月にカナダで行われ、そこへメーガンの母親ドリアさんも招待して歓談。その姿を英メディアにも捉えさせています」(外信部記者)

 では、婚約を最終決定する会議などはあったのか。

「10月に王子がバッキンガム宮殿へメーガンを連れて行き、女王とお茶をしています。それがいわば選考会議。女王は彼女を気に入ったそうです」(同)

 英王室では女王の決定がすべてなのだとか。結婚式は来年5月の予定だ。

週刊新潮 2017年12月14日号掲載

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