2018W杯、日本のH組は本当にラッキー?
「比較的突破の可能性は高いグループに入ったのかな」――2018年W杯ロシア大会組合せ決定を受け、TBS系「S☆1」で長谷部誠が語った感想だ。
ファンはもちろんスポーツ紙までもが〈Happy組〉(スポーツ報知)などと舞い上がっている状態だ。たしかにH組は優勝経験国不在の唯一の組であり、ドイツ、メキシコと同組の韓国などと比べればラッキーにも思える。
でも、本当に日本は予選を突破できるのだろうか。
初戦はコロンビア。前回大会得点王の“MFロドリゲスは要注意”なんて言われているが、さるサッカーライターによると、
「前回も対戦していますが、そのときも“FWファルカオに注意”と言われていましたね。そのファルカオが負傷欠場し、期待が高まりましたが、結果は1‒4の惨敗でした」
今回はロドリゲスもファルカオも健在なのだが。
2戦目はセネガル。
「02年日韓大会でV候補フランスを破り旋風を巻き起こしましたよね。当時の主将が今の監督です。英雄的存在で選手の信頼も厚い。身長2メートル近い2人のDFなど長身選手がずらりと揃っています。日本は空中戦が弱点ですが……」
ヘディングをポンポン決められる悪夢がよぎる。
3戦目はポーランドだ。
「馴染みが薄いので勝てそうな気がしますが、フランスやイングランドよりFIFAランクが上の7位ですからね。FWレバンドフスキは欧州予選10試合で16得点の得点王。そんな彼をFIFAランク55位の日本が抑えられると?」
この期に及んでまだ“日本はラッキー”だと思える人はいるだろうか。
「むしろ、相手3カ国の方こそが、“日本が入っててラッキー!”と小躍りしていますよ」