セクハラ問題が音楽界にも 巨匠レヴァインが少年を“性的虐待”

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「いい男は、皆、ゲイね」

 かつて、自らのホームパーティで、歌手のマリア・カラスが、バーンスタイン、ホロヴィッツ、ヴィスコンティら、招いた男性ゲストを眺めて長嘆息した逸話が残っている。

“いい男”云々には異論も出ようが、メトロポリタン・オペラに長年“音楽監督”(現名誉音楽監督)として君臨したジェームズ・レヴァイン(米国生まれ、74歳)がゲイで、10代の少年を性的に虐待した疑いが浮上、職務を停止された。

「彼が半世紀に垂(なんなん)とするゲイ歴の持ち主であることは業界では有名な話です」

 著名な音楽家とも親交のある某評論家がこう語る。

「これまでメトを招聘してきた音楽事務所は、成田空港をレヴァインが無事に通過して入国できるかどうか戦々恐々として待ち受けていたといいます。米国では別の“少年愛”で逮捕歴があり、入国審査にも手間取るのです」

 巨漢で大汗かきのレヴァイン。トレードマークは肩にかけたバスタオル。

「指揮者としてとにかく器用。オペラから交響曲まで何でもござれの“万能型”。特にワーグナー、リヒャルト・シュトラウスのオペラが傑出しています」(同)

 まだ来日の予定はある。

「映画界でのセクハラ追放運動が音楽界にも飛び火した形。当面、事が露見したレヴァインの来日は困難。日本の呼び屋も大慌てでしょう」(同)

 こうした性癖の音楽家は他にもわんさか。例えば、タイでの少年虐待容疑で逮捕された指揮者でピアニストのミハイル・プレトニョフ(60)は、ロシア政府の働き掛けで何とか事なきを得たが、音楽学校まで作って“少年漁(あさ)り”していた悪質なケース。これからは“前科者”がコンサートを開くことは難しくなる時代かも、ね。

週刊新潮 2017年12月14日号掲載

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