コワモテ俳優「遠藤憲一」が2017年“CMキング”で事務所は平身低頭
恐妻家の話を盛る
どんな仕事も受けるのは、社長である昌子夫人の言いなりだからと、インタビューに答えたことがあったが、
「恐妻家という話を盛ることがありますね。社長が現場に行くのはクランクインとクランクアップの時に挨拶する程度。普通の撮影にはドライバーだけがついて、現場には1人で行っています。気を使うのが嫌、と言うものですから」
台詞もきっちり頭に入れていかないと落ちつかないのだとも。
なぜここまで起用されるのか、映画ジャーナリストの大高宏雄氏は言う。
「今年放送された脇役ばかりのドラマ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)では遠藤憲一、大杉漣(66)、田口トモロヲ(60)、寺島進(54)、松重豊(54)、光石研(56)らが出演し話題となりましたが、ここ数年でベテランでクセのある脇役が活躍出来る土壌が培われてきたという背景もあるでしょう。中でも遠藤さんは、コミカルな演技を身につけたことで芸域を広げました。あの強面なのにコミカルというギャップが若い人には“可愛い”と映るようです。そして長い下積みを経て個人事務所というのも、今回のCM1位に繋がっていると思います。仕事がなく苦労した時代があるので、仕事は断らないのではなく、断れない。スタッフ側にとっては、個人事務所は本人さえ納得すればいいから話が通りやすいんです。大手事務所ですと、タレントのイメージにうるさかったり、ギャラの交渉だとか、いろいろ通さなければいけないですからね」
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