凶器はやはりビール瓶!? “共犯”白鵬の偽証疑惑
当初、今回の暴行事件の凶器はビール瓶だとされていたが、それが今ではカラオケのリモコンになっている。ビール瓶とカラオケのリモコンを見間違えるはずはなく、まことに不可解と言うしかない。しかし、今も“本当はビール瓶で殴ったのではないか”という疑惑は燻っているのだ。
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そもそも、今回の件をスクープしたスポニチは11月14日付の1面にデカデカと「ビール瓶で殴打」と書いた。同日、相撲協会の聴取に応じた貴乃花親方(45)も「ビール瓶で殴られた」と証言。ところが、暴行事件発覚の2日後に、マスコミの取材に応じた白鵬(32)が、
「ビール瓶では殴っておりません」
「(日馬富士がビール瓶を)持ったのは持ちましたけど滑り落ちました」
と語り、当の日馬富士も鳥取県警の事情聴取に対してビール瓶での殴打を否定。
「平手や拳、カラオケのリモコンで殴った」
そう説明したのである。
暴行現場に同席していた横綱鶴竜や関脇照ノ富士も、あたかも白鵬と日馬富士の証言に“合わせる”かのようにビール瓶での殴打を否定したのだが、
「実は照ノ富士はスポニチがこの件をスクープする前、周囲に“貴ノ岩が日馬富士にビール瓶で殴られた”と話していた。しかし、警察などに対してはビール瓶での殴打を否定しており、証言内容が変遷していることになります」
と、スポーツ紙記者は首を傾げるのだ。
11月30日に相撲協会が発表した「中間報告」では、日馬富士が一旦手に持ち、滑り落ちたのはビール瓶ではなくシャンパンのボトルだとされている。また、報道によれば、鳥取県警もビール瓶では殴っていない、と結論付けているそうだ。こうして、何とも不可解な経緯を辿り、ビール瓶は事件現場から“消えた”のだ。
しかし、だ。モンゴル力士の事情に詳しい関係者はこう証言する。
「実は、日馬富士は、やはりビール瓶で貴ノ岩を殴ったんだ、と話している人物がいる。しかも、ビール瓶を振りかざして瓶のボディの部分で殴ったのではなく、瓶上部の細い部分を手で掴み、瓶の底を貴ノ岩の頭頂部にガンガン打ちつけるような形で何度も殴った、と具体的に話しているのです」
これが事実であれば、白鵬をはじめとする同席者は皆、事情聴取に対して嘘の証言をし、鳥取県警はまんまとそれに騙されていることになるのだが……。
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