サンフランシスコ「慰安婦像」は中韓の連携プレー 「トランプ」抱きつき女性も登場した公聴会

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昭和天皇を告発

「この中国系の団体は、『慰安婦正義連合』を名乗っていますが」

 慰安婦問題に詳しいジャーナリストがその“背景”を述べる。

「トップは、リリアン・シンと、ジュリー・タンという、2人の中国系、元女性裁判官です。2人は判事時代から、南京事件の追及運動に熱心で、1997年には、『南京虐殺賠償連合』という組織も立ち上げている。『ザ・レイプ・オブ・南京』の著者、アイリス・チャンと共に活動し、昭和天皇を告発する模擬裁判も開いています。また、731部隊の追及にも熱心で、かつてニューヨーク・タイムズに部隊についての意見広告を掲載したこともあるくらい」

 要は、筋金入りの「抗日」活動家なのだ。

「彼女たちは、“南京大虐殺の資料が世界記憶遺産に登録されたので、今は慰安婦に力を注いでいる”“大きな闘いになる”と述べています」(同)

 再度問うが、この彼女らと「対話」が可能だろうか。そもそも「対話」が必要なのだろうか……。

 折しも、11月24日、一方の韓国政府が「慰安婦の日」を制定。中韓の攻撃は止まらない。

 中国に詳しい、ジャーナリストの福島香織氏は言う。

「今回も例に漏れず、ここ3年ほど、中国と韓国の団体が慰安婦問題で共闘する機会が増えています。ソウルと上海で慰安婦像を共同設置していますし、世界記憶遺産にも、『慰安婦資料』を両国が中心となって共同提案している。今後も世界で似た動きが続くのではないでしょうか」

 もともと中韓だって歴史問題を抱えているし、現在もTHAAD配備を巡ってケンカの真っ最中。しかし、「抗日」という一点になると仲良くなるのだから、実に厄介な隣人なのである。

“騒ぎにしない”“何もしない”

「この慰安婦像は、大阪市民だけでなく、日本国民に対する侮辱でもあります」

 と述べるのは、産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森義久氏。

「それに対し、姉妹都市解消という形で不快の念を示したのは、当然の話。今後の抑止力にもなりえる行動です。逆に、黙っていれば、事実を認めてしまったととらえられてしまうのです」

 その意味で言えば、改めて大阪の対応や良し、だが、一方で先の目良氏は、こんな気になる証言も……。

「今回の件では、サンフランシスコの日本総領事館に何度も相談に行きました。しかし、いつも“いろいろやってます”“水面下でやってます”と言うだけ。実際には“騒ぎにしない”“何もしない”という姿勢であることを強く感じました」

「沈黙は金」が良しとされた時代はもう過ぎ去った。それは、何度“謝罪”しても歴史問題を蒸し返す、両国の姿勢が雄弁に物語っているのであるが……。

 果たして、その自覚と覚悟が日本にあるのだろうか。

週刊新潮 2017年12月7日号掲載

特集「大阪が『姉妹都市解消』は当たり前! 『トランプ』抱きつき女性も登場!! サンフランシスコ『慰安婦像』は中国韓国の連携プレーだった」より

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