サンフランシスコ「慰安婦像」は中韓の連携プレー 「トランプ」抱きつき女性も登場した公聴会
マイクの電源を切る
公聴会のその日、登場したのは、李容洙(イヨンス)女史。この11月には、アメリカのトランプ大統領が訪韓した際の晩餐会に出席し、大統領に抱きついた、あの老女だ。しばしばメディアに取り上げられる、「慰安婦業界」の“スター”である。
「彼女は車椅子に座っていましたが、スピーチになると、さっと立ち上がり、“私は強制連行を受けた”などと、快活に話しはじめました。傍聴席に並んだ賛同者は、黄色い蝶がプリントされた黒地のお揃いのTシャツを着ています。彼らが、両手を上げて踊りのような振る舞いをするのです」(同)
宗教教団と見まごうばかり。議場は異様な雰囲気に覆われた。
「続いて、賛成派反対派、双方のスピーチです。私は自分の番が来た時、“彼女の発言には間違いもある”と、これまでの彼女の発言のブレを指摘しました」(同)
確かに彼女の発言をつぶさに見ると、慰安婦になるキッカケが「日本人男性からワンピースと革靴を見せられ、嬉しくなってついて行った」というものから、「日本兵に引きずりだされた」など、いくつかのバージョンがあり、理解に苦しむのだが、
「するといきなり議長が話を遮り、“貴様は李容洙が嘘つきだと言うのか!”と怒鳴りたててきたのです。さらに、スピーチの時間は1人2分と決まっていましたが、賛成派の時は時間を過ぎてもそのまま続けさせる一方、私たち反対派に対しては厳密で、2分を過ぎるとマイクの電源を切ってしまう。議長は公平な存在であるはずなのに、全く違った」(同)
極め付きは公聴会の終了後。ある市議会議員が目良氏らに向かって、「恥を知れ!」と4回も繰り返し、李女史を抱擁。ほっぺたに口づけまでしたというのだ。
「彼らは、はじめから設置ありき。対話とか、交渉に乗ってくる可能性なんてありえないのです。一体、これをどう乗り越えろというのでしょうか」(同)
結局、行われたのは、監督・中国、主演・韓国による両国合作「慰安婦芝居」だったというワケなのである。
[2/3ページ]