“中日新聞”カメラマンの「嵐」「KinKi Kids」写真“無断転売”NHK怒り心頭の理由

最大の被害者は――

　中日新聞東京本社に取材を申し込むと、「東京新聞編集局」から文書で回答があった。まず改めて処分について質問すると「11月30日付で諭旨退職処分といたしました」と認めた。

　処分理由についての質問には「処分の理由は、業務中に撮影した画像データを社外に流出させたことです。詳細については回答を差し控えます」とし、NHKの抗議については「NHKから照会を受け、事案の内容と再発防止策を説明いたしました」と明かした。

　行間からNHKの怒りが伝わってくる、と書くのは想像力が過ぎるかもしれないが、中日＝東京新聞が真っ青だったのは間違いない。最後に積極的に広報しなかった理由を問うと、「社内処分については、原則として公表しておりません」とした。

「中日スポーツ／東京中日スポーツ」の公式サイトを覗くと、一応は「紅白「蛍の光」指揮は都倉さん　NHKが発表 （2017年12月7日 20時23分） 」も、「亀梨和也さんが左手骨折　関テレドラマの撮影中 （2017年12月3日20時09分）」の記事も、普段通りNHKやジャニーズの記事を載せている。

　とはいえ、ジャニーズもNHKも、当分の間はスクープを同社に書かせるはずがない。少なくとも同社の芸能担当記者と、そしてカメラマンには辛い日々が続く。年の瀬はスクープ警戒の時期でもある。心の底から同情を禁じ得ない。

週刊新潮WEB取材班

2017年12月11日掲載

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