おんな城主「柴咲コウ」が設立したIT企業に早くも上がる「開店休業」状態の声

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資本金1億6000万円のおんな城主

 2016年11月18日に資本金10万円で設立されたレトロワグラースは、インターネット等を利用した各種情報提供サービスを謳う、いわばIT企業だ。その事業の中には柴咲が所属するスターダストプロモーションから引き継いだ音楽活動やファンクラブ事業に加え、ショッピングサイトなども含まれる。今年8月には携帯用ゲームアプリで知られるモブキャストの藪考樹氏(47)を取締役に迎え、資本金は8450万円に。この10月には1億6000万円にまで増資。過半数の株は柴咲が持つ、名実共に“おんな城主”である。

「もっとも、新会社設立の頃はすでに『おんな城主 直虎』の撮影に入っていましたから、新会社の城主とはいえないものでした。クランクアップは10月11日といいますから、ちょうどその頃、レトロワグラース社はベンチャーキャピタルなどから1億6000万円の資金を調達。いよいよ本物の城主として動き出した矢先に起こったのが、ブチ切れ騒動だったわけです」

 レトロワグラースのショッピングサイトを覗いてみると、衣食住に関する商品は、コップと箸置き、それにお茶っ葉くらいしかなく、ほとんどがソールドアウト。だからといって新たに入荷される様子もない。

「閉店休業状態とか言われていますよ。柴咲もさすがに自分の会社のスタッフではロクな仕事が出来ないと判断したようです。それでスターダストに女優業以外の業務も手伝って貰えないかと言い出した。ただし、これまでレトロワが持っていた業務の売り上げは今後もレトロワに、というあまりに都合のいいお願いだったとか……。柴咲は今後、会社をどうする気なんでしょうかね」

落城の危機

 これに対してレトロワグラース社は、

「商品に関しては、元々手作りのものが多く入荷する数が少ないことから品切れが多くなってしまっています。商品の種類に関してこれから随時増やして参ります。マネジメントについてはイベントなど案件に応じてスターダストさんにご協力頂くということで、これまでと変わりません。新潮さんが書かれた記事の後も、柴咲は普段通りですよ。大河の撮影も終わったので、これからは芸能活動と社長業の両輪でやっていきます」

 この10月、柴咲は日経新聞電子版のインタビューにこう答えている。

《物事はあるとき、それまで38対62だったのが51対49になって、皆のいいとするもの、当たり前とすることが変わることがある。変化するときはたった数秒かもしれないけど、実はずっと蓄積されてきたものの表面化だったりする。そういう風に変化しているときなのかと思う》

 柴咲にとってフォトセッションは数分のことだったが、変化するには十分だったのかもしれない。それが蓄積されたものの表面化だったりすると、おんな城主の会社は落城だ。

週刊新潮WEB取材班

2017年12月10日掲載

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