2017年「爆上げ」株銘柄トップ10 1位は騰落率1098%で“あの立ち食いステーキ屋”
“日経平均がバブル崩壊以来最高値!”やら“いざなぎ景気超えの回復!”といったニュースで沸いた2017年も、あと少し。ちょっと気は早いけれど、“今年値上がりした株銘柄”を見てみよう――。
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対象とするのは、17年新規上場を除いた全市場銘柄。16年12月30日と17年11月第4週末(24日)のそれぞれの調整後終値に基づく騰落率を表にした。データの提供元は「株式新聞」刊行元のモーニングスターである。
騰落率1098.3%でトップになったのは「ペッパーフードサービス」だ。06年にマザーズに上場するも、翌年5月に「ペッパーランチ」で店員が女性客を強姦拉致するという前代未聞の事件が起きる。その際には株価がストップ安となった同社だが、見事復活したということだろうか。
要因分析に〈「いきなり!ステーキ事業」が急拡大〉とあるように、最近あちこちで見るようになった“立ち食いステーキ屋”効果は大きく、さらに10月27日にはラーメンチェーンを展開する「幸楽苑ホールディングス」とフランチャイズ契約を結んだことを発表。「ダイヤモンド・オンライン」(11月9日付)のインタビューでは、同社の一瀬邦夫社長が“来年度に200店舗増やす”とのプランを語っている。
ペッパー社に次ぐ2位となったのは愛知県・名古屋市に本社を置く「アイケイ」。男性諸君には聞きなれない社名かもしれないが、コスメブランドショップ「スキンフード」を展開する「フードコスメ」がグループ企業、と聞けばピンとくるご婦人方もいるかもしれない。こちらに外国人観光客からの需要があるほか、“本業”のカタログ通販業では、昨年から中国からの訪日クルーズ船にカタログを置くなど、ワールドワイドな展開を見せている。
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