本誌ライターが体験! 「結婚相談所」のアルバイトで驚いた2つのこと

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 20歳~50歳までの独身者人口は約2000万人と言われ、婚活市場は拡大の傾向にある。最近は、婚活パーティー、街コン、婚活アプリなど婚活スタイルが多様化してきているのが特徴だ。なかでも結婚相談所のニーズが再び高まってきているという。それは最も手軽な婚活アプリで婚活をしていた人が、登録者が多すぎて誰がいいか決められない、と疲れはじめているからだという。

 そんな結婚相談所に本誌ライターMが、突如アルバイトとして働くことになった。ということで今回は結婚相談所の内幕を少しご紹介しよう。

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 きっかけは、結婚相談所に取材に行ったら「あなたの毒舌は結婚相談所にむいているからうちで働かない?」とスカウトされたためだ。何事も経験、と早速働くことにした。そこは港区にあり、大人のための結婚を売りにしている結婚相談所である。

 結婚相談所によって料金体制はそれぞれだが、働いたところは月の紹介者の人数によって月会費が決まっている。

 例えば月2人紹介で月会費¥38,000ほど。お見合い代は1回につき¥5,000。成婚料は各¥20,000ほど。お見合い代や成婚料はどこもそう変わらず、婚前交渉や婚前旅行などは禁止、というのも相談所の基本ルールだった。

 会員になると全国の結婚相談所のシステムから、自分で条件を入れてお見合いの申し込みができる。相手からもOKが出たらお見合いが可能に。それ以外にも条件に合った人を専任カウンセラーが紹介する。
 
 アルバイトの私の主な仕事は、お見合いのスケジューリング。

 2人の可能な日時と希望の場所をひたすらすり合わせる。多い女性で1日に4、5人くらいに会うので、うまく組むのが最高に難しい。

 お互いの日にちが決まったら、ホテルのラウンジを予約をする。ホテル側も会社名を言うだけでお見合いだとわかるので、詳しい内容を言う必要なし。アルバイトをして初めて分かったのだが、週末のラウンジはほとんどがお見合いだと思って間違いない。

 さらにびっくりしたことが2つ。1つ目は、男性も女性もこんな良い条件の人たちが!と思う人が、想像以上に多く登録していたこと。女性では女子アナのように容姿端麗な人もいる。絶対合コンなどでモテるだろうに…と思うが、彼女たちはより良い条件の男性をゲットするために20代半ばから登録しているそう。男性は、年収1500万円以上で、さらに見た目も悪くない人が多くいる。話を聞くと、彼らは、恋愛は面倒臭いが、世間体的に結婚はした方がいいと思っている。そして結婚するならば身元がきちんと分かる女性がいいから、結婚相談所がてっとり早いと言う。

 2つ目にびっくりしたのは会員になったら提出してもらうプロフィール、だ。ツッコミどころ満載な一例をご紹介したい。

【A子 38歳 家事手伝い】
年収0円
これまで容姿は褒められた経験しかありません。おかげさまで多くのセレブの男性とロマンスを楽しんできました。

【B子 45歳 派遣社員】
年収200万円
永田町で議員秘書をしています。高嶺の花と言われ続け、ここまで来てしまいましたが、見た目は20代前半に見られます。一度会っていただけたら必ず夢中になることはお約束します。

 これ、本当に事実。数カ月と短い間ではあったが、貴重な経験になったのは確かだ。

デイリー新潮編集部

2017年12月8日掲載

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