信者の尾行で発覚「世界救世教」教主がキリスト教に宗旨替えした!?

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感謝いたします。アーメン

 下部組織がトップを尾行していたというだけでも驚かされるが、それだけではない。後日、この調査結果を信者たちに伝えるために配られた文書には、さらに信じ難い内容が。例えば“いづのめ教団”の〈真実をお伝えします〉という理事長名義の文書は、

〈「教主様を尾行・盗聴・盗撮」は本来はあってはならないことです〉

 といった出だしで始まり、

〈調査報告では、M氏が持参した書面を自らが読み上げ、教主様ご夫妻はそれを敬虔なご様子で拝聴されている写真もありました〉

 Mなる人物が読み上げたとされる書面の中身は、

〈「主に感謝いたします。イエス・キリスト、主に委ねます。(中略)感謝いたします。アーメン。」「イエス様と一体でお使いください。命、意識、ヨハネ、聖書は一つ(略)」〉

 教主夫妻は儀式のように頭を垂れて聞き入っていたという。傍から見れば、キリスト教に改宗したとしか思えないが、文書は次のように締め括られている。

〈このままでは、世界救世教はまったく違う宗教になるか潰れるかです〉

 岡田教主の行動は、さすがに信徒にさえ、理解不能と映ったようである。

 さて、ご本人はいったい何をお考えなのか。帰宅した岡田教主に声を掛けると、無言のまま自宅へ駈け込んでしまった。代わりに、世界救世教主之光教団が回答してきた。

「東方之光が教主を尾行したのは事実です。しかし、相手の方は宗教家ではありません。古くからの友人で、聖書についての語り相手であると伺っています。ですから、教主がキリスト教の指導を受けているという事実はありません」

 世界救世教がこの先進む道は、神のみぞ知る?

週刊新潮 2017年12月7日号掲載

ワイド特集「『怖い話』展」より

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