弱り目に祟り目… 今度は「東武ホテル」で食中毒

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“スカイツリー公認”を自称するホテルで不祥事が相次いでいる。4月末にブライダル情報が流出したかと思えば、6月の株主総会直前には元役員による1億2630万円の横領が発覚。そして、今度は食中毒である。

 食中毒が発生したのは、東武鉄道100%子会社の東武ホテルマネジメントが運営する「東武ホテルレバント東京」内のレストラン。11月17日昼ごろ、このレストランを訪れた複数の客が体調不良を訴え、彼らの便から“ウェルシュ菌”が検出されたことで食中毒と断定された。検査を行った墨田区保健所によれば、

「ウェルシュ菌は、自然界に幅広く生息しています。病原性大腸菌O157などより毒性は低いものの、食品内で大量増殖し、それを食べると激しい下痢や腹痛を発症することが少なくありません」

 結果、墨田区保健所はレストランに対して11月23日から7日間の営業停止処分を下している。東武ホテルレバント東京の社員がこう嘆く。

「“被害者”41人のうち36人は鳥取県内から来た修学旅行生でした。このレストランは和洋中を含めた約60種類の料理が楽しめるビュッフェスタイルなので、特にお昼は団体客の利用が多く、スカイツリー見学から下町を巡る“はとバス”ツアーにも盛り込まれている。売り上げは保険でカバーできるようですが、ホテルの信用はガタ落ちです」

“東武ホテルグループ”では、他に障害を持つ女性社員への暴行事件も発覚している。親会社の東武鉄道広報部に聞くと、

「元役員の不正行為については、東武鉄道並びに東武ホテルマネジメントの役員等が一部報酬を返上しています」

 とコメントしたが、

「元役員の横領事件以外の不祥事で、社長以下役員たちが、経営責任を追及されて処分されたという話は聞いていません」(先の社員)

 食中毒発生は、弱り目に祟り目。とはいえ、身から出た錆ではないのか。

週刊新潮 2017年12月7日号掲載

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