「貴乃花」停戦条件は「モンゴル互助会」殲滅 警察介入、民事訴訟検討の背景
民事訴訟検討の理由
早々と警察を介入させた理由はそれだけではない。
「貴ノ岩が警察の聴取に対して、“八百長”“ガチンコ”という言葉を口にすれば、それは供述調書という公的な書類に残される。貴乃花親方が民事訴訟も辞さない構えを見せているのも同様の理由で、裁判の過程で貴ノ岩が八百長に言及すれば、それは裁判記録に残るし、傍聴した記者が記事にするかもしれない。警察や裁判所が事実を把握し、それが公になれば協会の八角理事長も動かざるを得なくなる。貴乃花親方の狙いはそこにあるのです」(同)
現役時代、ガチンコ相撲を貫いた貴乃花親方の「八百長嫌い」は徹底しており、
「北の湖さんが理事長をやっている時に貴乃花親方が“八百長完全根絶”を進言したことがある。北の湖さんは“俺の時代には勘弁してくれ。でも、お前が理事長になったら自由にしていい”と言ったそうです。また、八角さんが理事長になってからも同様の提案をしたが、“そのうちに”とはぐらかされた」(同)
そこで今回の事件を機に、改めて「モンゴル互助会」の殲滅を求めたわけである。その問題に手を付けない限り「停戦」はしない、と。
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