「貴乃花」停戦条件は「モンゴル互助会」殲滅 警察介入、民事訴訟検討の背景

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「貴乃花」停戦条件は「モンゴル互助会」殲滅(下)

 日馬富士(33)の暴行事件を巡る貴乃花親方と相撲協会の争いは長期化の様相を呈している。親方が来年の初場所にも被害者の貴ノ岩(27)を出場させない意向をもらしているためだが、その彼が八角理事長に突きつけた停戦条件は1つ。それは、「モンゴル互助会」の殲滅――。八百長に応じず、ガチンコ相撲を貫く貴ノ岩は、かねてより“汚い相撲は取らない”と公言。事件の夜には、これを耳にした参加メンバーから、貴ノ岩の言動に対する叱責があったという。

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「貴ノ岩がガチンコ力士だというのは有名です」

 と話すのは、今回の事件を機にモンゴルから来日し、日本のメディアをさんざん引っ掻き回して嵐のように去って行った元旭鷲山だ。

「今年、貴ノ岩は横綱白鵬に勝ったけど、モンゴル会に来ないから、皆に嫌われているというのもあった。だからちょっと“なんだ”と……。親方が真面目すぎてモンゴル会に行かせてもらえない、というのもあったわけだけどね」

 また、モンゴルにいる貴ノ岩の兄に聞くと、

「日本の相撲界のナイラ(八百長のこと)については聞いているよ」

 とのことだった。

 今回の事件を巡っては、貴乃花親方が協会に報告することなく警察に被害届を出したことや、その後の協会からの聞き取りに「よく分からない」などと答えたことが「不可解な事実」として報じられてきたが、

「これも“八百長”“ガチンコ”というキーワードを含めて事件全体を捉えると、クリアになります」

 貴乃花親方に近い相撲協会関係者はそう語る。

「まず、そのようなキーワードが見え隠れするような事件について協会に報告しても揉み消されるのは目に見えている。だから協会からの聞き取りをはぐらかし、貴ノ岩本人への聴取を拒否し続けているのです」

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