古書入札会に登場、嫁ぐ前の「嵯峨浩」未公開書簡
「浩(ひろ)さんは特権階級の女性でしたが、激動の日中の歴史の中で、想像を絶する苦難の時代を生き抜いた女性です」(作家の本岡典子さん)
“浩さん”とは、清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)の弟・溥傑(ふけつ)に嫁いだ嵯峨(さが)浩さん(1914〜87)のこと。
このほど、浩さんが結婚に際し、友人・生野久美子さんに宛て送った手紙21通と写真3枚が、古書市「古典籍展観大入札会」(11月17、18日。東京都神田小川町)に初お目見え、オークションにかけられた。...