暴力の全容判明「日馬富士」が叫んだ最悪の侮蔑「ビスタ!」
結局のところ、問題の「酒乱大暴れ」の宴では何があったのか――。洪水のような報道合戦の中、頭が混乱してきた、という方も多かろう。情報が錯綜している要因の1つは、その場にモンゴル人力士しかいなかったこと。そう、そこはモンゴル語のみが飛び交う異様な空間だったのだ。
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■【日馬富士暴行問題】相撲業界と「あの業界」に共通する「礼儀」の問題
報道されている通り、事件が起こったのは10月25日夜。一次会は鳥取市内の「ちゃんこ石浦」、日馬富士(33)が乱暴狼藉を働くことになる二次会はラウンジ「ドマーニ」にて行われた。
「この飲み会のキーマンは横綱白鵬の内弟子で、現在は十両の石浦。一次会のちゃんこ屋は彼の父親、石浦外喜義(ときよし)さんが経営する店です。石浦外喜義さんが相撲部の総監督を務めている鳥取城北高校は、多くのモンゴル人力士の出身校として知られています」
と、モンゴル人力士の事情に詳しい関係者。
「まず白鵬が“せっかく巡業で鳥取に来ているのだから”ということで内弟子の石浦を誘い、それから横綱鶴竜にも声をかけた。そして、鳥取城北高校出身ということで関脇照ノ富士、平幕貴ノ岩も誘った。で、照ノ富士を呼ぶなら彼の兄弟子の日馬富士にも声をかけた方がいいな、ということになったのです」(同)
一次会ではこれといったトラブルはなく、そのまま二次会へと流れた一行。すでに全員がかなり酔った状態だったという。
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