「紅白」歌手決定の舞台裏 ウッチャン起用の“安室態勢”、JUMP初選出の深謀

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安室出演への期待が

 そんな舞台裏で蠢く“思惑”とは別に、初出場組の注目株を紹介すると、1人目は竹原ピストル(40)。聞きなれない名前だが、CMで流れる曲「よー、そこの若いの」は、誰もが一度は聞いた覚えがあるのではないか。

 別の芸能記者によれば、

「デビュー14年のキャリアで、ダウンタウンの松本人志が監督した映画に出演したことがあります。彼は松本のお気に入りで、当時、映画のイベントでは、松本が“才能がある人が認められていない”と涙したほど」

 松本は応援に駆け付けたい思いだろうが、当日は出演した紅白の裏番組が放送中。自宅でテレビを見ているとあればチャンネルはNHKを点けていても不思議ではない。

 さらにもう1人、三浦大知(30)はデビュー20周年。

「かつては、現在、女優の満島ひかりも所属した歌手グループの一員として活動していました。が、当時は、テレビ出演もままならず。その後、作詞作曲のほか、ダンサーとして頭角を現し、今では彼がテレビに出演すると視聴率が上がると言われるほど。アーティスト仲間からも絶大な支持を得ています」(同)

 とはいえ、彼らのような新人がいくら出演したところで、安室に代わる目玉にはなるまい。

『紅白歌合戦と日本人』の著書がある社会学者の太田省一氏が言う。

「今は歌だけで視聴率を上げるのは難しい。そこで、2016年は『シン・ゴジラ』、14年なら『アナ雪』など、その年の話題となった出来事を取り上げ、エンタテインメント性を高めているのです。しかし、今年は例年に比べて特筆すべき話題もない。昨年はSMAPへの期待から視聴率が上ったといわれていますが、仮に安室さんが出ないとなると、制作側はかなり苦労するのでは」

 果たして紅白スタッフらが見る初夢は、悪夢となってしまうのか。

週刊新潮 2017年11月30日号掲載

特集「NHKが『安室奈美恵』に額づいた!? ジャニーズ『Hey!Say!JUMP』初選出の深謀!! 『紅白歌合戦』出場歌手決定の舞台裏」より

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