「貴乃花」が勇み足!? 暴行に「2通の診断書」の暗闘

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「これは面白い」

 事実、11月17日、日本相撲協会側が2通目の診断書を作成した医師に聞き取りをした上で、貴ノ岩が重傷であるとの認識は「誤解」である旨の見解を発表した直後、協会広報部長の春日野親方は相撲記者たちに、意味深にこう呟いている。

「これは面白いね。だから、(協会は)密かに動いているって言ってたでしょ」

 協会側が、早くから不可解な診断書を貴乃花親方への「反撃」の材料と考えていたことが伝わってくる。

 そして、被害届提出後に、貴乃花親方が協会の聴取に対して「分からない」と答えていたことも彼の「落ち度」だったと、相撲評論家の中澤潔氏は指摘する。

「協会の構成員、しかも巡業部長という重要なポストにいる人間が、協会に事情を聴かれても『分からない』と、とぼけてみせるなんて、貴乃花親方が騒動を大きくしようと意図していたとしか考えられません」

 実際、先の記者曰く、

「協会側は貴乃花親方の報告義務違反を問題視し、処分を検討し始めています」

「土俵外乱闘」を繰り広げる協会と貴乃花親方。がっぷり四つとはほど遠い蹴手繰(けたぐ)り合戦が続いている。

週刊新潮 2017年11月30日号掲載

特集「思惑入り乱れる角界のアウトレイジ! 暴行『日馬富士』謀略『貴乃花』7つの謎」より

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