打者・大谷翔平は5年間1170打席で「デッドボール4つ」――メジャー「内角攻め」激増で選手生命の危機!?

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死球王やレジェンドと比較してみると……

 では逆に“被死球王”を調べてみよう。NPBのトップ3は、

【1】清原和博(50)196回(1986〜2008年/西武―巨人―オリックス/2338試合/9428打席)

【2】竹之内雅史(72)166回(1968〜1982年/西鉄―阪神/1371試合/4873打席)

【3】衣笠祥雄(70)161回(1965〜1987年/広島/2677試合/10634打席)

という顔ぶれ。3人の被死球率を計算すると、清原2.0%、竹之内3.4%、衣笠1.5%となる。

 図抜けたのは竹之内。なんと約29打席に1回、約8試合に1回は死球を受けていたことになる。大谷の10倍近い頻度だ。ならば球界のレジェンドはどうか。

 ホームラン王の王貞治(77)は114回(1959〜1980年/巨人/2831試合/11866打席)。よって被死球率は0.96%、約104打席に1回。

 NPB歴代最高打率はレロン・リー(69)の3割2分(1977〜1987年/ロッテ/1315試合/5485打席)だが、死球は41回。死球率は0.74%、頻度は約133打席だ。

 そしてミスター長嶋茂雄(81)は43回(1958〜1974年/巨人/2186試合/9201打席)、0.46%、約214打席に1回となる。

 金田正一(84)はピッチャーではバッティングセンスが抜群とされてきた。(1950〜1969年/国鉄―巨人/1053試合/2233打席)。打率1割9分8厘、ホームラン38本、敬遠が8回。ちなみに大谷の敬遠は3回だが、そんな金田の被死球は12という記録が残る。死球率は0.53%、約186打席に1回の頻度だ。

 大先輩たちと比較しても、大谷が死球を受けた数の少なさは突出していることが、非常によく分かる。

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