「百寿者」目標なら歯が命! プロの「歯磨き」技、家庭で実践可能な“秘密兵器”

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「百寿者」目標なら歯が命! 最強「デンタル・ドック」のすゝめ(下)

 健康長寿への第一歩は、口腔ケアから――。歯のトラブルは、口内だけの問題ではない。誤嚥性肺炎や脳梗塞、大腸がんを招く歯周病は、まさに諸悪の根源なのだ。

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 虫歯とは異なり、歯茎に少々違和感を覚えても歯科の門を叩くまでには至らないのが実のところ。その間、病魔は深く潜行。歯周病が「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」と称される所以である。

 自らのコンディションを正確に把握し、大病とのパイプを絶ち切る術はあるのか。東京・銀座で人間ドックならぬデンタル・ドックを実施する東京国際クリニック/歯科を訪ねてみた。レントゲンからCT、唾液量やプラークなど、虫歯と歯周病に関する13項目の口腔内検査を行う「歯科ドック」は、所要2時間で費用5万円。本誌(「週刊新潮」)記者は今回、簡易版ながら虫歯や歯周病リスクが診断できる料金1万円の「オーラルチェック」コースを体験した。同院の清水智幸院長が言う。

「歯周ポケットの深さは進行度を知る目安になりますが、最も重要なのは歯茎に炎症(出血)があるかどうか。これに尽きます。歯は歯茎や歯槽骨などの組織にしっかり支えられており、歯周病に感染すると歯肉に炎症が起きて歯槽骨が溶け始めます。歯茎の奥の骨は炎症から逃げるように下がっていき、骨と一体となって動く歯茎も退縮します。炎症のない健康な歯の歯肉溝は0・5〜2ミリほどですが、中度の歯周病だと歯周ポケットが4〜5ミリ、重度になると6ミリ以上になっていきます」

 日本人の8割は歯周病と言われ、うち軽度、中度、重度の比率は概ね10%強、80%、10%弱だという。

「1本の歯につき舌側3カ所、頬側3カ所の計6カ所の歯周ポケットを計測します。歯周病は部位特異性と言い、1本の歯でも場所によって進行度がまちまちだからです。ポケットの深さと炎症、つまり出血の有無という二つのデータを重ねることで、初めて歯周病は診断できるのです」(同)

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