大女優・天海祐希のプライドが傷ついたか?――三谷幸喜の舞台で“愚痴”

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三谷幸喜の新作で主役?

 そして7月には、舞台「子供の事情」に出演した。作・演出は三谷幸喜(56)。豪華なキャスティングで、なおかつ全員が10歳の小学生を演じるという設定も話題となり、前売りチケットは即完売。オークションサイトでは1枚十数万円の値がついたという。

 それではポスターに記された出演者の名を上から列挙してみよう。トップに記されているのは天海祐希。次いで大泉洋(44)、吉田羊(年齢非公開)、小池栄子(当時36)、林遣都(26)、春海四方(58)、小手伸也(43)、青木さやか(44)、浅野和之(63)、伊藤蘭(62)――と10人。名前の場所から考えると、「天海が主役」という位置づけのはずだが、実際の舞台は、意外にも違ったというのだ。

「群像劇なので、本当の意味で主役はいません。大泉洋の魅力は別格で、伊藤蘭と小池栄子は素晴らしかったと思います。青木さやかは欠点も少なくないですが適役。林遣都は狂言回しだから出ずっぱりです。そして残りの春海四方、小手伸也、浅野和之、そして意外なことに、吉田羊と天海祐希の5人が、抑えた演技に徹し、脇役として舞台を支えました。素晴らしい作品でしたが、天海の役どころには驚きましたね」(舞台を見た40代男性)

 三谷幸喜が本人をイメージしながら、天海祐希の役を書いたのは間違いない。役名は「アニキ」で、クラスメイトの輪を取り持つ姉御キャラ。演劇の練習シーンでは最初、“男役”を配役される場面もある。

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