安室奈美恵が泣いた「紅白歌合戦」――全9回出場のベストシーンはコレ!

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“海外進出説”もあった?

 引退のインパクト効果だろう、11月8日に発売された安室のオールタイム・ベストアルバム「Finally」は初週111万枚の異例の売り上げを見せた。「ベスト」と銘打っているが、実はそのほとんどが“歌い直し”の再録音である本作、それと知らずに買った人々からは“思ってたのと違う”なんて声もあるが……。

 それはさておき、音楽評論家の反畑誠一氏も、彼女の引退には驚いたそうだ。

「『SUPER MONKEY'S』の時から彼女を知っており、国内のコンサートだけでなく、ハワイや台湾での海外公演も観てきました。彼女がこれほどまでのスーパーヒロインになれたのには、持って生まれた天性のプロポーション、そしてアクターズスクールで鍛えられたリズム感があったのだと思います。小室哲哉が一時代を築いた、それまでのディスコサウンドとはまた違うダンスミュージックで踊り歌うのは、なかなかできることではありません。同じ小室プロデュースの華原朋美よりも、優れたパフォーマンスでした。そんな彼女だけに“ダンスと歌で勝負”という意識になったのでしょう。30代に入った頃からですかね、コンサートでも音楽番組でも喋らなくなりました。今年の紅白の顔ぶれを見ても、“ヒット曲のないアーティストが集まった”という印象です。彼女が出ないとなると、NHKとしても痛いところでは」

 と語る反畑氏は、引退の報を聞くまで“安室の海外進出もあるのでは”と睨んでいたという。

「5年ほど前でしょうか、風の噂で彼女が英語を勉強していると聞いていたのです。お子さんがインターナショナルスクールに通っていたこともあるのでしょうか。発音は綺麗で、英語での会話もできるようになったと知り、ああ彼女なら海外でもやれるだろうと考えていました。アジア人気はある安室ですが、欧米市場に進出してもいいのではないかと。40歳でのデビューでも、あちらは実力さえ認められれば支持されますからね」

 一部では、NHKは今も安室サイドと交渉中と伝えられる。20年前を超える、安室ファンが忘れられない紅白は見られるのか。

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週刊新潮WEB取材班

2017年11月21日掲載

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