安室奈美恵が泣いた「紅白歌合戦」――全9回出場のベストシーンはコレ!

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涙の98年

 そんな安室が出たこれまでの紅白の中で、ファンが忘れられない出場回があるという。語っていただくのは、現在の安室のファンクラブ「fan space」の前身「CLUB AMRER」の会員番号が100番台だった、年季の入った追っかけ氏である。

「やっぱり記憶に残るのは、3回目の出場だった97年と、翌年の98年ですね。どちらも曲は『CAN YOU CELEBRATE?』ですが、97年は紅組のトリでした。翌年から産休に入ることを発表しており、黒のドレスにブーツで歌うアムロを観ながら、『しばらくは見納めか』と感じたのを覚えています。それで98年の紅白で1年ぶりの復帰。ファーの付いたロングコートの衣装を着ていたのですが、膝丈は去年より長かった。ママになったんだな、大人になったんだなあと。年齢は20、21歳なんですけれどね。歌唱力は休業前と変わっていませんでしたが、思うところがあったのでしょう、途中から涙で歌えなくなってしまって……」

 その“思うところ”には、例えばライバル台頭の不安があったのかもしれない。安室が産休中だった98年には、浜崎あゆみ、そして宇多田ヒカルがデビュー。アクターズスクールの後輩・SPEEDがノリにノッていた時期でもある。

 先の芸能担当記者がいう。

「97年の10月に突然発表したSAMとの“できちゃった婚”で、人気を失うのではないかとの不安は、周囲だけでなく安室本人にもあったはずです。そこへ浜崎だ宇多田だ、と“歌姫”が現れて、活動休止中は焦っていたと思いますよ。しかも当時、紅白前に行った復帰会見の姿から“太った”といわれてましたから……。プレッシャーがある中で出た紅白で声援をもらって、感極まって泣いてしまったのでしょう」

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