同級生が明かす白石容疑者の高校時代 エキストラでテレビ出演も

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水樹奈々似の…

 一方で、

「実はあいつ、芸能界にも興味を持っていたんですよ」

 と知られざる逸話を明かすのは、さる白石容疑者の同級生。

「高2だったか、高3の時だったか。白石容疑者が、休み時間とか移動教室の時に、何かブツブツと呟いていたんです。聞いたら、芸能関係の学校に通っている、と言うんです。その課題として、歌舞伎の外郎売(ういろううり)という長セリフを練習しなければいけない、と」

 この芸能養成学校は大手の一つである。

 同級生が続ける。

「それと、名前は憶えていないのですが、白石容疑者は、日テレの何とかという連ドラのエキストラのオーディションに受かって、テレビに出たことがあるそうです。“何千人の中で選ばれた”と自慢していました。とは言っても、映ったのは、後姿がチラッとだけだそうですが」

 と言うから、死にたいと願いつつ、日の当たる世界にも出たい――捻じれた“二面性”がこの頃から垣間見えるのだ。

 さらには、

「これも高2か高3のこと。冬休みが明けて2週間くらい経つのに、白石容疑者が学校に来なかったことがあった。で、何で休んでいたのか聞くと、北海道に1人で旅行をしていたと言っていました。公園で野宿をしたとかで、タクシーの運転手に声をかけられ、暖を取らせてもらったとか。あと、旅行中に知り合った29歳の女性とホテルに行った、と自慢していましたね。声優の水樹奈々に似ている、と言って、クラスの何人かに写真を見せていましたけど、確かに似ていたのを覚えています。恋愛について白石容疑者から聞いたのは、あの時だけかな」

 森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』は性的体験を赤裸々に告白した作品だが、彼の“体験”はその後の“異様な性”にどのような影響を与えたのか。

 高校卒業後、白石容疑者は、大手スーパーに入社。2年3カ月勤めたが、「自己都合」で退職。その後は、情報通信系の会社などの職を数カ月ごとに転々とし、やがてパチンコ店などでのアルバイト生活に。そして、ネオン街へと足を踏み入れていくことになるのである。

週刊新潮 2017年11月16日号掲載

特集「9人殺害に匹敵するもう一つの大罪! 眠れる快楽殺人者を起こした『白石隆浩』の揺り籠から絞首台まで」より

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