「ロリータ」好きなら必読 没後40年「ナボコフ選集」

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 今年で没後40年を迎えたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)。帝政ロシアに生を享け貴族の家柄に育ち、日常会話はフランス語。危うくロシア語を習得しそこなうところだったとは本人の弁である。

 ロシア語と英語で作品を遺した“言葉のパガニーニ”の本邦初のコレクションが誕生した(新潮社より『ナボコフ・コレクション』として刊行中、全5巻)。

 第1回配本には『マーシェンカ』(1926年)、『キング、クイーン、ジャック』(28年)が収められたが、監修者で今回、『ロリータ』(55年)の翻訳を担当した若島正さん(英文学者)が語る。...

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