トランプ来日で飛び出した「韓国メディア」のイチャモンと強がり

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「『猛獣』を扱うには…」

 このように何とかの遠吠えをしなくて済んだだけ、日本はマシなのかもしれないが、国際ジャーナリストの堀田佳男氏は、

「米国ではトランプ大統領の訪日自体がほとんど注目されておらず、日韓の次の中国訪問が重要視されています。その証拠にウィルバー・ロス商務長官と、米国大手企業のCEO約30人が、トランプ大統領に合わせて中国を訪れます」

 と、日本の盛り上がりぶりを冷ややかに眺める。事実、人民日報のネット版は、

〈今回の(トランプ大統領による)アジア歴訪の「支点(メイン)」は8〜10日の訪中だ〉(11月6日付)

 こう「宣言」している。

 現代米国政治が専門の上智大学の前嶋和弘教授が総括する。

「トランプ大統領という『猛獣』を扱うには、日本政府は過剰な演出も厭(いと)わずにおもてなしするしかなく、まあ仕方なかったんでしょうかね」

 その猛獣は7日午前、米軍横田基地という「自分の庭先」から韓国へと発(た)った。今回のトランプ父娘に対する日本政府の「渾身」のおもてなしが、海外では単なる「猛獣への盲従」と嗤(わら)われていないことを願わずにはいられない。

週刊新潮 2017年11月16日号掲載

特集「米中韓のメディアが冷笑! 『安倍総理』は『トランプ父娘』の靴を舐めたか」より

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