「座間9遺体事件」目的は 3人目からは“快楽殺人” 

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 9人を次々と殺害した男の目的は何だったのか。自殺をエサに女性たちをおびき寄せた白石隆浩容疑者(27)は、1週間に1人のペースで被害者を手に掛け、遺体をバラバラに解体。その動機を金銭目的の殺人だったと供述しているという。だが、心理学者や精神科医たちは、口をそろえてこう言うのだ。「これは快楽殺人」だと……。

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 SNSさえ使いこなせば、“獲物”獲得は容易である。白石容疑者は社会に潜む快楽殺人者たちを刺激し、その衝動を揺り起こしたに違いない。

 座間市にあるアパートの一室。無造作に置かれたクーラーボックスの中から生首が見つかったのは、10月30日のことだった。

 社会部記者が言う。

「ツイッターで自殺相手を探していた23歳の田村愛子さんが行方不明になり、田村さんの兄が、妹と直前に連絡を取っていた白石容疑者の存在を警察に訴えたのです。アパートに踏み込むと腐敗した9人の頭部や肉のそぎ落とされた骨約240本が、8つのクーラーボックスなどから発見され、白石容疑者は死体遺棄の容疑で逮捕されました」

 今年8月からネットを使って同様の手口で自宅に引っ張り込んでは殺害。風呂場で解体していたという。

「8月下旬に最初の女性を殺し、9月にその女性の知人男性のほか3人、さらに10月に4人の女性たちを殺害したと供述しています。気になるのは動機について。白石容疑者はいずれも金銭目的と乱暴目的で、最初の女性からは50万円を奪ったと言っていますが、その後に殺した女性たちのなかには10代の未成年者が4人。金を持っているとは考えにくい」(同)

 実際、取調べでもその点を突かれると、殺害や解体方法は細かく明かす白石容疑者が、一転して曖昧な供述に終始しているというのだ。

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