“座間9遺体事件”おびき寄せの手口 「自殺志願」をツイート実験

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 自殺志願者を誘い出し、次々と殺害して解体する――。白石隆浩容疑者(27)による国内犯罪史上類を見ない猟奇殺人が明るみに出たが、この男が犯した罪はそれだけではなかった。実はネット上には、自殺願望を持った女性をターゲットにした同様の“罠”が、無数に張り巡らされていたのである。

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 逮捕された白石容疑者が被害者をおびき寄せるために使っていたのが、SNSのツイッターだ。「一緒に死ねる方募集」といった自殺志願者の書き込みを見つけては、接触を図り、さも自分も自殺をすると思わせて自宅に連れ込み殺害していたという。

「SNSなどのネットを使って、自殺願望を持つ女性を狙ったナンパは以前からよくあると聞きます」

 と言うのは、自殺問題に詳しいジャーナリストの渋井哲也氏。

「自殺願望のある女性は、誰かに頼りたいと思っているため、信頼関係を築くハードルが低く、通常よりも現実の世界で会えるケースが多いからです。中には乱暴目的の人もいますが、仮に暴行をしたところで、自殺したいと考えている女性たちが相手ですから、警察に届けられてしまうリスクは少ない」

 では、どれほど自殺志願者を狙って“善人”を装った輩が群がってくるのか。事の重大性に鑑み、実態を知る必要があると考え、白石容疑者が使っていたのと同じツイッター上に“自殺志願者”として投稿の“実験”を試みた。そうしたところ、驚くべき結果が待っていた。

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