高校進学より将棋という「藤井聡太」に母親が放った「封じ手」

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通信制高校からスカウト

 実をいえば、29連勝のあと藤井家にはいくつかのオファーがあったという。

「進路をめぐっては、通信制の第一学院高校を展開するウィザスが、学業と将棋の両立が出来るようにするから是非にとアプローチしてきたのです。“支度金”も数百万円出すと言う。また、同じことを角川ドワンゴ学園も言って来た。こちらは数千万円をオファーしてきました。藤井家は両方とも断りましたけど」(先の将棋関係者)

 そこで、母親の裕子さんに聞いてみると、

「(高校への内部進学は)本人と話し合って決めたことです。本人も納得していることですから……」

 だが、勝てば勝つほど忙しくなるのがプロ将棋の世界である。

「勝ち続ければ対局のペースは週2、3回にもなります。ましてや瀬戸市から東京や大阪へ移動する藤井四段にとっては出席日数を満たすのも大変。推測になってしまいますが、学業と将棋の両立が難しくなってきたら高校中退という可能性もあるのではないでしょうか」(前出の松本氏)

 天才棋士の悩ましき日々は続く――。

週刊新潮 2017年11月16日号掲載

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