「イヴァンカ」来日のドタバタ劇 当日に夕食用意、銀ブラに備えた警備プラン…

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米紙曰く〈異様な熱狂〉

 どんな「わがまま」にも対応してみせる。それがおもてなしの真骨頂と言われてしまえばそれまでだが、国際ジャーナリストの堀田佳男氏は、

「私はレーガン大統領の時代から30年以上にわたって米国政治の現場を取材してきましたが、大統領の親族を一国の総理がここまで厚遇した例は記憶にありません。そこまでしてでも、安倍総理はトランプ大統領に取り入りたいということなのでしょう。また、傍(はた)からは、モデル体型のイヴァンカ氏に安倍総理がデレデレしているようにも見えてしまいました」

 その安倍総理の「本心」を、先の官邸関係者が解説する。

「トランプが大統領選に勝利するまで、我々は彼に直接つながる『いい人脈』を充分には持ち得ていなかった。そこで、将を射るにはまず馬からということで、彼女のファッションブランドが日本進出を狙っていた経緯から我が国との縁もあるイヴァンカを重要視してきた。そんな彼女にヘソを曲げてもらっては困りますからね」

 なるほど、「馬」の気まぐれにもとことん付き合うわけだ。彼女が設立に関与した女性起業家を支援する基金に、この度、安倍総理が57億円もの資金拠出を約束したのも頷ける。

 なお、11月2日付の米紙「ワシントン・ポスト」のツイッターにはこんなつぶやきが記されている。

〈イヴァンカ・トランプに日本の異様な熱狂〉

 しかし、実はそんな「最賓客」である彼女の来日中に、官邸の面々が顔面蒼白になる一幕もあった。

 政府関係者が耳打ちする。

「3日の午前中に、イヴァンカさんは女性の活躍推進に関する『国際女性会議WAW!』に出席して講演を行いましたが、会場となった東京プリンスホテル『鳳凰の間』は、後ろの客席がガラガラ状態だったんです。『どうしてしっかり動員をかけていなかったんだ』と、外務官僚が官邸スタッフに叱られていました」

週刊新潮 2017年11月16日号掲載

特集「米中韓のメディアが冷笑! 『安倍総理』は『トランプ父娘』の靴を舐めたか」より

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