「イヴァンカ」来日のドタバタ劇 当日に夕食用意、銀ブラに備えた警備プラン…

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イヴァンカ氏来日のドタバタ

 11月5日からトランプ大統領が、それに先立つ2日から彼の長女であるイヴァンカ大統領補佐官(36)が、ともに2泊3日の日程で来日。トランプ父娘をいかにしておもてなしするか、いやどうやって彼らのご機嫌を損ねることを避けるか。日本政府にとって気を揉む6日間となった。

「トランプ父娘を怒らせないように、それはそれは気を遣いました」

 と、官邸関係者は振り返る。

「彼らに振り回されたと言えるのかもしれませんが……。いずれにしても、最高の接待を心掛けたのは間違いありません。まずは食事。トランプ、イヴァンカともに、『生モノを使う和食が得意ではない』と聞いていたので対応に苦慮した。結局、安倍総理がイヴァンカに振る舞ったディナーはフレンチでした」

 外務省担当記者が補足する。

「通常、米国大統領の来日となれば、遅くとも1週間前くらいには細かいスケジュールが発表されます。ところが今回は、『トランプ日程』が明らかになったのが11月2日で、『イヴァンカ日程』もギリギリまではっきりしませんでした。そのひとつの理由は食事で、店選びに手間取ったせいではないかと見られています」

 実際、安倍総理とのディナーとは別に、イヴァンカ氏来日初日の夕食を用意した東京・赤坂の割烹「たい家」の芦野賢司料理長はこう証言する。

「注文が来たのは当日の午後1時か2時頃という急の急でした。ベジタリアンと聞いたので肉と魚は抜いたのですが、限られた時間と材料では大したことはできず……」

 イヴァンカ氏の来日が、いかにドタバタだったかを物語っている。

 また、彼女は来日2日目に、安倍総理以外の3人の閣僚とも個別に会談しているが、

「各大臣との細かい会談時間は、前日の時点でもはっきり分かりませんでした」(大手紙政治部デスク)

 さらに、帰途に就く4日の午前中、イヴァンカ氏が皇居付近を散策するに際しては、

「直前まで銀座でショッピングという選択肢も残されていた。そのため警備も、どちらのプランになってもいいように準備せざるを得なかったそうです」(同)

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