草刈正雄の愛娘・紅蘭が恋人ラッパーの覚せい剤使用に「錯乱状態」と明かす
「『私が絶対治す』って思いました」
当時、紅蘭の母親は「(私に)彼氏がいることは知っていましたけど、彼のパーソナリティについては何も知らない」状態だったと説明する。まして父親の草刈正雄は「パパは彼氏がいることも知らなかったと思います」と振り返る。
「実家に戻ってすぐ、1人で警察署に行きました。確か生活安全課というところで、これまでの経緯などについて話しました。警察に彼の薬物使用について訊かれましたが、『わからない』と答えました。正直、『やってるかもしれない』とは思いましたが、証拠を見たことがなかったので、確信が持てませんでした。一通り相談すると、『明日、早朝に暴行容疑で逮捕しにいく』と言われました。そして翌日の朝か昼くらいに自宅で彼は逮捕されました。その次の日、私は警察署に呼ばれました。行くと、『彼から薬物反応が出たので、あなたも尿検査してください』と言われました。そこで彼の覚せい剤使用を初めて知ったんです」
恋人が覚せい剤を使用していたことを「滅茶苦茶ショックでした」と紅蘭は言う。だが、衝撃以上に「私が傍にいないと」、「彼を支えなきゃ」と思ったと語る。
「覚せい剤でおかしくなる人が沢山いるってニュースとかで見るじゃないですか。彼がそうなってしまうことが本当に嫌でした。どんな自信か分からないですけど、『私が絶対治す』って思いました。出所後も誰も彼を支えなかったら、本当に彼は落ちるところまで落ちて、死んでしまうかもしれない。結果的に私が彼を刑務所に入れてしまう形になってしまったわけだから、それを放っておくわけにはいかない、という気持ちもありました。あと、覚せい剤の使用が分かったことで、彼にされたひどいことが『覚せい剤のせいだったのかもしれない』と思えたんです。覚せい剤が関係ない、ただのDVだったら、人間として引いてしまっていたと思いますけど」
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